炭酸泉の歴史

昔から炭酸泉入浴は体を芯から温め、血行促進や冷え、肩こり、腰痛、筋肉痛などの緩和、自律神経の安定などが期待され、ヨーロッパの天然炭酸泉は「心臓の湯」とも呼ばれ健康保険が適用されるほど医療分野では活用されています。

日本でも数少ない大分県の長湯温泉はお湯の温度が低温ながら、長時間入浴することで体が温まり、療養泉としても有名です。

炭酸泉の体への効果について

  1. 血管拡張作用
    皮膚、粘膜などの毛細血管や、細小動脈を拡張する作用。指先などに集まる毛細血管が拡張することで末端の冷えの改善が期待できます。
  2. Bohr効果(ボーア効果)
    血液中の酸素を多く受け取れるようになる作用。炎症部分の炭酸濃度が高くなる事で、血液から酸素供給が活発になり、細胞の新陳代謝を促進します。 それにより、炎症を速く抑える事ができるそうです。
  3. リラクゼーション効果
    炭酸泉は41℃以下の水温で血行を促進するため、自律神経の副交感神経が優位になるそうです。
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自然炭酸泉について

自然炭酸泉は昔から療養目的で使われることの多い温泉の一つです。これは体(心臓など)に負荷を与えずに血流などを増進して免疫力を高めるなどの効果が期待されているからです。

ところが炭酸泉の主役とされる炭酸ガスは、皮膚から取り込まれることはほとんどなく、すぐに揮発して空気中に逃げてしまいます。
ではなぜ炭酸泉が療養泉としていまだに活躍できているのでしょうか。

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自然炭酸泉の効果の主役

すぐに揮発してしまう炭酸ガスですが、実は良泉と呼ばれている炭酸泉の多くには、ある共通点がありました。

それは名湯といわれる自然炭酸泉のpHと湯中に溶け込んだ「重炭酸イオン」でした。一般的に炭酸ガスが湯中に1000ppm以上あるものが炭酸泉と呼ばれていますが、この数値はほぼ過飽和状態に近いものです。

しかし名泉とよばれるドイツの療養泉や日本の長湯温泉などはpHがほぼ中性に近く(6.7〜7.1)温度も40℃以下なのです。この状態では湯中に炭酸ガスは存在できず、重炭酸イオンに変化して滞留しています。この重炭酸イオンが効果の主体と考えられるようになってきているのです。

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