株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレット – 【臨床試験結果】『純正重炭酸入浴剤 HOT TAB』で「睡眠・ストレス・免疫」の効果を確認

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02.02 2024

【臨床試験結果】『純正重炭酸入浴剤 HOT TAB』で「睡眠・ストレス・免疫」の効果を確認

ケミカルストレスフリー・オールインワン入浴剤『純正重炭酸入浴剤 HOT TAB』使用によるヒト試験結果が、国際的学術誌「Scientific Reports誌 2024」に掲載されました。

この度、『純正重炭酸入浴剤 HOT TAB』の開発・販売を手掛ける株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレット(本社:東京都八王子市、代表取締役:小星重治)は、「中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴」におけるヒト臨床試験を共同研究者らと推進し、このたびその成果を発表いたしました。

株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレットが製造販売する『純正重炭酸入浴剤 HOT TAB』を用いた、中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴に関するヒト臨床試験が、鶴見大学前教授で株式会社クレインサイエンス代表の斎藤一郎博士とスタンフォード大学医学部教授の西野精治博士らの共同研究チームによって実施されました。この臨床試験では、「睡眠」「ストレス」「免疫」機能の向上が確認され、その結果は国際的な学術誌Scientific Reports誌に投稿され、2024年1月13日に掲載されました。

 

~オープンラベルランダム化クロスオーバー試験における中性重炭酸温浴の効果の検討~
研究論文(原文)https://link.springer.com/article/10.1038/s41598-024-51851-9

■日本の健康における課題と温浴効果への期待

【①世界一短い睡眠時間とその改善】
世界一短いとされる日本の平均睡眠時間と睡眠障害が日本の社会問題となっております。睡眠は体温を下げて寝入るが、低体温冷え症では体温の下げ幅が取れず、深い眠りに付けず、寝てもすぐ目が覚めてしまう関係にあります。重炭酸温浴法は血管拡張により血流をアップし体温が高まり、睡眠の質を向上する可能性が期待されます。

【②ストレス社会への対策】
1億総ストレス社会の中、純正重炭酸温浴は不調や生活レベルの向上が期待できます。

【③冷えからの免疫低下への改善】
戦後の国民の低体温化、冷えの蔓延が、免疫力の低下のおおきな原因ともいえ、重炭酸イオン水の温浴効果が期待できます。

■本研究(Scientific Reports誌 2024)サマリ・結果(2024年1月13日掲載)

■臨床試験の概要

今回、研究グループは、ヒトによる臨床研究を実施し、中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴が精神的ストレス、睡眠、および免疫機能に及ぼす影響を検討するため、無作為化非盲検クロスオーバー試験を行いました。

日常的にストレスを感じている30~60才の男女、計25名について、中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴群と通常の入浴群に無作為に割り付け、それぞれの群で4週間の入浴を行った後、1週間のウォッシュアウト期間を設け、入浴の種類を入れ替えて再び4週間の入浴を実施しました。

精神的ストレスは厚生労働省が義務化した職業性ストレス簡易調査票(Brief Job Stress Questionnaire:BJSQ)とPOMS2日本語版(Profile of Mood States 2nd Edition) にて評価しました。睡眠の質ではピッツバーグ睡眠質問票日本語版 (Pittsburgh Sleep Quality Index Japanese version: PSQI-J)による主観的評価と活動量計による客観的評価を実施し、免疫機能はリンパ球サブセット解析、好中球貪食能、NK細胞活性などにより評価しました

■臨床試験の結果

~オープンラベルランダム化クロスオーバー試験における中性重炭酸イオン水温浴のメリットの評価~

『HOT TAB』による温浴効果は、温度と共に血流を促進することで身体を温め、冷えを改善、体温の上昇を促し、免疫力と自己治癒力を向上させ、病気を予防する手助けになることが報告されました。

①睡眠の質の向上(*以下解説1記載)
『HOT TAB』による入浴は、睡眠の質を向上させ、より快適な睡眠環境を提供します。

②精神的ストレスの軽減(*以下解説2記載)
『HOT TAB』による入浴は、通常の入浴と比較して、仕事や社会的なストレスに対する改善効果が高い。

③免疫機能の増強(*以下解説3記載)
『HOT TAB』による入浴は、免疫力を増強し、身体の防御機能を向上させることが期待できます。

■解説1【睡眠の質と睡眠障害の改善】

ピッツバーグ睡眠質問票日本語版(PSQI-J:Pittsburgh Sleep Quality Index Japanese version)により、通常入浴よりも中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴で睡眠の質に関して有意な改善を認めました。また、活動量計でも通常入浴よりも中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴で睡眠潜時(ベッドに入ってから入眠までに要する時間:寝つきの良さを反映)と離床潜時(目覚めてからベッドを離れるまでに要する時間:寝覚めの良さを反映)に関して有意な改善を示し、中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴がよりよい睡眠に関して有効であることが実証されました。

※PSQI-Jによる事前検査値からの変化率。変化率の大きい中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴の方がより睡眠に対して改善効果があった。
※活動量計による活動量測定。中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴では通常入浴に比べて睡眠潜時と離床潜時で有意な改善を示した。

■解説2【ストレス社会への対策】

職業性ストレス簡易調査票(Brief Job Stress Questionnaire:BJSQ)とPOMS2日本語版(Profile of Mood States Second Edition:POMS2)により入浴介入前後の精神的ストレスを比較したところ、BJSQにおいて中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴群、通常入浴群ともに改善傾向はみられるものの、仕事のストレスや心身のストレス反応、そして周囲のサポートに対するストレス(上司や同僚とのコミュニケーションに関わるストレス)のいずれの項目も通常の入浴よりも中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴の方が改善幅が大きく、中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴がストレスに対してより高い改善作用があると評価されました。

※BJSQの各カテゴリーにおける変化率。

また、POMS2による気分評価においても、中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴が精神的ストレスに対してより高い軽減作用があると評価されました。

※POMS2における変化率

■解説3【免疫に対する効果の確認】

ストレスに反応して数と機能が変動するCD8+T細胞や、PTSD(心的外傷後ストレス)によっても増加するCD16+CD56-細胞は、中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴に比べて通常入浴で増加率が大きく、中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴によるストレス軽減作用が免疫にも反映されることが示唆されました。抗腫瘍免疫において重要な役割を果たすメモリーT細胞では、中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴によりその割合が増加しました。また、好中球貪食能とNK細胞活性にみる自然免疫は、中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴、通常入浴ともに増加しましたが、4週後の好中球貪食能は中性重炭酸イオン水(NBIW)温浴の方がより高い傾向を示し、免疫機能に好影響を与えることが推察されました。

※リンパ球サブセットの変化率
※好中球貪食能とNK細胞活性の変化

■日常生活における重炭酸温浴の意義

2021年の研究報告では、重炭酸温浴中の重炭酸イオンが血管内皮細胞に直接作用して、血管内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の活性化を促進し、一酸化窒素(NO)の合成を促すことを示しましたが、このNOが血管を拡張させ、血流の改善と体温の上昇につながるのではと考えています。

今回、家庭のお風呂で重炭酸温浴を1日1回、4週間継続することが、PSQI-Jスコアによる睡眠の質の向上とPOMS2スコアによるストレスの軽減、ならびに免疫プロファイルによる免疫機能の増強をもたらす可能性を示唆されました。前回明らかになった重炭酸イオンの血流亢進メカニズムと臨床試験におけるこれらの結果は、重炭酸温浴が重炭酸イオンを介してNOの生成と血液循環、体温上昇を促進し、睡眠の質を向上させることで、ストレスを軽減し、免疫機能を増強することを示唆しています。

新興・再興感染症や気候変動などの自然の脅威に、身体的ストレスのみならず精神的なストレスも高まる現代を生きる私たちにとって、“家庭入浴”のような日常生活の中に取り入れられる方法でストレス軽減の対策を持つことは、健康維持にとって大きな意義があると考えます。

 

研究者紹介
■鶴見大学 斎藤 一郎(サイトウ イチロウ)教授略歴

1954年東京都生まれ。東京医科歯科大学難治疾患研究所、米国スクリプス研究所博士研究員、徳島大学等を経て2002年より鶴見大学歯学部教授。2008年より4年間、鶴見大学歯学部附属病院の病院長を務めた。現在も外来を担当。また、正しい医療情報を基に病気を予防し健康長寿を目指す研究活動を行い、TV番組などへの出演多数。

スタンフォード大学医学部精神科教授 西野 精治(ニシノ セイジ) 博士略歴

睡眠・覚醒のメカニズムを、分子・遺伝子レベルから個体レベルまでの幅広い視野で研究している。「睡眠の謎を解き明かして社会に還元する」を命題としている。多くのスポーツアスリートのパフォーマンスと睡眠についての研究指導も行っている。

・スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長
・医学博士/精神保健指定医/日本睡眠学会専門医