重炭酸温浴法

01.29 2019

炭酸泉の歴史

炭酸泉の入浴には、体を芯から温め、血行促進や冷え、肩こり、腰痛、筋肉痛の緩和などに効果があると言われています。

日本でも数少ない炭酸水素塩泉である大分県の長湯温泉は、お湯の温度自体は低音ながら、長時間入浴すれば体を芯から温めることができる療養泉として有名です。

天然炭酸泉について

天然炭酸泉は、昔から療養目的でよく使われています。これは体に負担をかけずに血流を良くし、免疫力を高めるなどの効果が期待されているからです。

ところが、炭酸泉の主役とされる炭酸ガスは、皮膚から取り込まれることはほとんどなく、すぐに揮発して空気中に逃げてしまいます。

ではその真の効果とはどういったものなのでしょうか?そしてなぜ、療養泉として活躍できているのでしょうか?

天然炭酸泉の効果の主役

実は名泉と呼ばれている炭酸泉の多くには、ある共通点がありました。それは、天然炭酸泉のpHと、湯中に溶け込んだ「重炭酸イオン」です。

一般的に、湯中に1000ppm以上の炭酸ガスが溶け込んでいる湯を炭酸泉と呼んでいます。これはほぼ過飽和状態に近い数値です。

しかし、名泉と呼ばれるドイツの療養泉や大分県の長湯温泉などは、pHがほぼ中性(6.7~7.1)です。さらに湯の温度も40℃以下で、湯中に炭酸ガスが存在できる温度にはなっていません。その代わりに、炭酸ガスが「重炭酸イオン」に変化して滞留しています。この「重炭酸イオン」が効果の主体である、と考えられているのです。

炭酸泉が体に与える効果とは?

1.欠陥拡張作用

皮膚、粘膜などの毛細血管や、細小動脈を拡張する作用です。指先などに集まる毛細血管が拡張することで、末端の冷えの改善が期待できます。

2.ボーア効果による活発な酸素供給

ボーア効果によって血液中の酸素が多く切り離されるため、酸素を体が多く受け取れるようになります。たとえば炎症箇所があった場合、その箇所周辺の炭酸濃度が高くなることで、血液からの酸素供給が活発になり、細胞の新陳代謝を促進。その結果、炎症を早く抑えることができるようになると言われています。

3.リラックス効果

炭酸泉は41℃以下の温度で血行を促進することができます。人間の体は多く汗をかくほど暑くなると交感神経が優位になりますが、41℃以下の水温のお風呂にゆっくり浸かると副交感神経が優位になります。そのため、深いリラックス効果が得られます。

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